足の専門クリニックで検診を受けてみた!
桑原靖
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桑原靖
あなたの「足」は大丈夫!?
ウォーキングを始める前に、ちょっと待って! 歩くために欠かせない「足」の健康について、意識したことはありますか? トラブルを抱えた足のままでウォーキングをすると、むしろ様々な全身の不調を引き起こすかもしれません。
歩いていると足に疲れを感じたり、靴擦れができたり、痛みがでたりといった不調を感じる人も多いかもしれません。
実はその原因は、本来あるべき「足のアーチ」が崩れているからなのです。
日本初の足専門クリニック、桑原靖先生に詳しく伺いました。
正常な足はゆるやかなアーチがあるが、崩れた足は甲がぺちゃんこになっている
歩くために欠かせない「足」ですが、なかなか観察する機会はありません。そもそも、どのような構造なのでしょうか。
「足は、左右で計56個の骨がパズルのように組み合わさっている、体の土台です。全身の骨はおよそ206個ですから、4分の1もの骨が、くるぶしからつま先にかけて集中しているんです。
本来の健康な足は、その細かい骨と骨がかみ合わさって、足の甲にゆるやかなアーチができています。これにより立ったときには、土踏まずの部分が地面から浮いた状態です。
ですが、アーチが崩れて足の甲がぺちゃんこになっている人が多くいます(扁平足)。そのような足は、特定の場所に偏った圧力が集中するため、さまざまなトラブルが起こりやすくなっています」
では、足のアーチが崩れた状態で歩き続けると、どうなるのでしょう?
「足に正常なアーチがあれば、歩くとき、足全体がたわんで衝撃を吸収し、スムーズに動くことができます。しかし足のアーチがない状態だと、体は無意識のうちにさまざまな部位に負荷をかけ、無理な体勢で歩き続けることになります。
そうすると足の病気を引き起こすだけではなく、筋肉の付き方がアンバランスになってO脚になったり姿勢が悪くなったりと、スタイルに影響が出ることも。また膝や腰、肩など、全身の不調につながることもあります」
さて、あなたの足はどうですか? 健康度をチェックしてみましょう。
痛みや変形など自覚症状がなくても、こんな症状がある人は要注意です。
1つでも当てはまったら、あなたは“トラブル足”の可能性アリです。
足の健康度をチェックしてみて、心当たりがある人も多いのでは?
桑原先生によると、実は日本人の約7割が足にトラブルがあるとか。
「実は、日本人の約7割は扁平足で、正常な足の人は1割程度といわれています。自分の足を見て土踏まずが上がっていると思っても、立った途端にアーチが崩れてしまう『隠れ扁平足』の人も多いんですよ」
「足の骨格構造は一人一人の顔と同じように遺伝要素が強く、大きく分けて強い足と弱い足があります。なかでも日本人女性は遺伝的に骨格構造が圧倒的に弱い傾向にあります。そのうえ、足に合っていない靴を履くなどの生活習慣によって、足のアーチは崩れがちです。
さらに女性は出産をする前後にホルモンの影響で骨盤が開きますが、このとき同時に足の靭帯や関節構造もゆるくなり、大きなゆがみが生じます。出産後、骨盤を締めることに気を配る人は多いですが、足のゆがみにまで着目する人は滅多にいません。
ゆがんだ状態が続くと外反母趾や扁平足、巻き爪や魚の目、タコ、かかとや足裏、足指などに痛みや変形として症状が現れることもあるので注意が必要です」
ウォーキングを始める前に、まずは自分の足をしっかり観察してみることが大切です。痛みや変形があれば、医師に相談を。
「『ちょっと痛いけど、我慢できるから大丈夫!』などと放っておくと、症状はこの先悪化するばかりです。気持ちよくウォーキングをするために、まずは足の骨格を正しい状態に整えることを忘れないでくださいね」
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次回は足に不安を抱える編集Mが実際に足のクリニックを訪問。
レントゲン写真を撮影するなど、足を詳しくチェックし、足を整えるためのポイントを教わります。
▼後編はコチラ
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▼今日はどれくらい歩いてる?毎日の歩数きろくはコチラ
出典:finc://mypage/steps
text:Rie Tanaka
#ウォーキング
#足の健康
#2019
投稿ID:4556