知っておきたい!多様化する生理グッズ
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毎日のヘルスケアに寄り添うFiNCだからこその視点で、健康への価値観や課題、意識などを考える「FiNC総研」。
コロナ禍の影響は、生活様式や健康管理の意識変化にも及びました。
女性の健康を語る上で欠かせないのが、「生理」。初経から閉経まで約40年もの歳月、向き合うことになるのです。1回の生理期間を6日、28日周期として考えると(12歳で初経、50歳で閉経を迎えると換算)、生理の日数は、一生で2,972日。日合計で、約8年強となり、女性の人生にとって、生理期間がいかに多くを占めることがわかります。
フェムテックやフェムケアといった、テクノロジーの力で支えるサービスやプロダクトも続々と登場し、生理を取り巻く環境も変化しています。
女性たちはどのように向き合っているのでしょうか。「FiNC生理ラボ」のメンバー1000人以上に緊急アンケートを実施!調査結果から見えてきた、ニューノーマル時代の生理の実態をひも解きます。
調査対象:「FiNC生理ラボ(※)」メンバー
(出典:FiNC生理ラボメンバーアンケート2021年3月実施 回答数:1003 20代〜60代以上女性)
Q1.普段お使いの生理用品を教えてください。(複数回答)
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
98%がナプキンを利用。またライフシーンや、生理日数に合わせて、他の生理用品と併用しているというケースもみられました。
近年海外を中心にシェアを伸ばしている月経カップ、生理用吸水ショーツは、まだ少ない割合ながら、少しずつ選択肢に含まれているようです。
「在宅時間が増えたことで、快適に過ごせるように生理用吸水ショーツを買った。」
「家にいることが多くなったので、ゴミの少ない布ナプキンや、月経カップ、吸収ショーツなどに興味を持った。」
など、コロナ禍により増加した在宅時間、ライフスタイルの変化が、生理用品を見つめ直すきっかけになっているケースも見受けられました。
関心度が高まっているサスティナブルな観点からも、月経カップや生理用吸水ショーツをはじめとした繰り返し利用できる生理用品にも注目が集まっています。
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Q2.生理関連のお悩みで該当するものを教えてください。(複数回答)
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
生理関連の悩みというと、「生理痛」が取り上げられることが多いのですが、実は生理日前に現れる諸症状「PMS」により、不調や悩みを抱えている方も「生理痛」に次いで多いことがわかります。肌荒れや食欲の増減などもこれに含まれる場合もあります。
「月経前症候群(PMS)」や「月経前不快気分障害(PMDD)」は、生理期間前の3〜10日前から症状が起こります。これらと生理期間を合わせると、実に2週間以上もの期間、生理による体調変化と隣り合わせの状態。つまり一カ月に快適な期間が2週間ほどしかないということになるのです。
こういった生理の諸症状の「家族やパートナーへの伝え方」の悩みは4.8%、「職場環境・働き方」への悩みは8.9%でした。
経血の量、モレ、におい、生理用品の使い方、服装など、生理期間中のお悩みも目立ちました。
Q.3生理関連の体調不良、改善のために婦人科にかかったことはありますか?
前問で、「通院すべきかの判断」を迷っているという回答が12%でしたが、実際にすでに婦人科にかかっている割合は、定期的・不定期を合わせて4割弱という結果でした。
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
生理には関連した諸症状を感じているにも関わらず、婦人科への受診をしていない人が多い印象です。
Q.4生理関連の体調不良、改善のために取り入れていることを教えてください。(複数回答)
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
生理関連の体調不良の改善策としては、市販の生理痛薬が半数を占めています。一方、通院している回答者は、通院処方薬、漢方、低容量ピルの処方をしてもらい、取り入れています。
感染症対策により、働き方や日常の過ごし方にも変化が生じました。働いている女性たちは、生理との向き合い方に変化があったのでしょうか?
Q.5生理痛など生理関連の体調が原因で、仕事を休んだ経験はありますか?
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:957
就業経験のある女性のうち、生理休暇を利用したことがある人は、全体の1割以下にとどまりました。
それを上回ったのが、「制度があるものの使いづらいので、通常の休暇を取得した」という割合。
多くの企業が生理休暇制度を導入しているものの、有給休暇扱いかどうか、申請方法などは企業に委ねられており、取得率、活用には課題感を感じます。
また制度自体がないという回答も1割強。一方、近年は多様性の観点などから「生理休暇」という言葉を使用せずに、性別を問わず利用できる健康管理のための休暇を導入している企業もあり、企業間格差も浮き彫りに。
なお、コロナ禍で生理との向き合い方に変化があったのは、5%と少数派でした。
コロナ禍において、生理との向き合い方に「変化あり」の回答の中では、在宅ワークになり、通勤時間や移動が減ったことで、生理関連の悩みが軽減されたという声が目立ちました。
一方、同居家族の働き方の変化によって、生理中の過ごし方が変わっているという声も見受けられました。
「主人が在宅勤務なので、生理だからとゴロゴロしていられなくなり、薬を飲むことが増えた。」
「ずっと家族がいるので、生理中は頻繁にトイレに行って、汚してないか、気になった。」
などの声からも、「生理」は自分ごとだけでなく、周囲の状況や、人への配慮もうかがい知れます。
周期的に訪れる生理ですが、その管理方法もデジタル化が進んでいます。
Q.6月経周期は記録していますか?
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
生理記録を記録している割合は、「デジタル」・「アナログ」の方法を合わせて、10人中9人が実施しているという高い割合でした。特に、アプリなどデジタルツールを活用している人が圧倒的多数。
FiNCアプリも生理記録機能を搭載していますが、基礎体温や、次回排卵日予測もあるので、月経周期を把握しやすいのがデジタルツールならではの利便性です。
Q.7 月経周期を意識してすごしていますか?
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
記録をすることで、自分の月経周期を意識して過ごしている割合も8割強に及び、女性の日常生活と生理は、パフォーマンスや過ごし方にも深く関わっているものと言えます。
▼【医師監修】生理を記録する意味とは?
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清川寧子
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Q.8月経周期により変化を感じるものはありますか?
出典:FiNC生理ラボアンケート2021年3月実施 回答数:1003
月経周期により感じる変化としてもっとも多かったのが、「眠たくなる」といった睡眠への影響。食欲や気分、肌のコンディションなど、複数の変化を感じている人が多いようです。
月経周期を毎回記録することに合わせて、これらの気になる症状も記録しておきましょう。前月と比べた症状の変化や、月経周期に合わせて現れる症状の発見などにつながります。そうすることで、予定の調整や、活動のペース、家族やパートナーへの接し方など、自分なりの対処策を講じられます。
気になる症状があり通院を迷われている方は、個人の判断にせず、婦人科を受診することをおすすめします。
「生理の貧困」という話題がニュースにもなりましたが、金銭面はもちろん、体調面にも大きな変化がある生理。
自分の月経周期から体のことを理解したり、生理用品やフェムテックプロダクトを活用して、自分自身と向き合いたいものです。また周囲の理解も高まることが期待されます。
生理関連で知りたい情報などありましたら、ぜひコメントでお寄せください。
(コメントにはお返事ができませんことをご了承ください)
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出典:finc://mypage/menstruation
(※)FiNC生理ラボとは
発足から1周年を迎え、参加メンバーも約10万人となった「FiNC生理ラボ supported by ロリエ」。FiNCならではの月経リズムを意識したプログラムの配信や、生理の知識コンテンツをお届け! メンバーのお悩み相談やイベント、サンプルモニターなどもあるので、ぜひご参加ください。
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