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生理ラボ所長

【医師監修】パートナー、家族に正しく伝えられていますか?

おとなの生理講座 vol.4

生理ラボ所長

生理ラボを通して、生理や女性のカラダについて、皆さんとオープンに語り合えたらいいなと思っています。
生理の理解を深めることで、上手に自分のリズムと向き合っていきましょう。

生理中や生理前後に、個人差はあるものの、憂鬱になったり、イライラしたりすることはよくあることです。一方で、パートナーや家族から見たら、なぜイライラしているのかわからず、混乱することも。ひどいときはパートナーや家族と言い争いになるなど、パートナーシップの妨げにもなりかねません。

そこで今回は、生理前後のホルモンの変動によって引き起こされる、イライラやだるさといった、PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)について紹介。

産婦人科医のアドバイスを元に、イライラやだるさの原因を理解し、対策することで、よりよいパートナーシップにつなげましょう。

パートナーや家族には理解されにくい!生理中のイライラやダルさ

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FiNC総研の調査では、生理中にカラダのダルさやイライラに悩む声が数多く寄せられました。

生理ラボ掲示板に寄せられた、ユーザーのコメントには、「年齢的なものなのか、生理痛も排卵痛も酷く、かなりしんどいです」という身体的な辛さを訴える声や、「生理前のちょっとしたことでもイライラしてしまい、ひどい時は悩むほどのことではないのに涙が出てきたりします」といった、精神的な辛さを訴える声も。

また、生理前のイライラや辛さによって、家族やパートナーにあたってしまい、後悔するユーザーも多く見られました。

「時々イライラしてつい人にあたってしまって後悔してます」

「生理痛がひどく、30代過ぎてから今まで症状を感じたことなかった生理前のイライラで攻撃的な態度になってしまったり、頭痛や吐き気、吹き出物、生理前の便秘、始まると下痢になったりとさまざまな症状がでるようになりました」

「イライラしまくります。子どものちょっとしたことにもとんでもなく怒ってしまって、自分自身が辛いです」

自分のカラダのことながら、メカニズムがわからないと、1人で辛さを抱えてしまいがち。イライラが募れば、パートナーや家族とのコミュニケーションやパートナーシップにも支障が出てしまうことも。とはいえ、パートナーや家族は、なかなかそうした辛さは理解しにくいものです。

あまりひどい場合は、PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性も。

ということで、まずはその正体を理解すべく、教えていただいたのは、「純子ウィメンズクリニック自由が丘」院長で、産婦人科医の矢内原純子先生。生理前に起こるPMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の対策について見ていきましょう。

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生理前に辛い症状が起きる「PMS」(月経前症候群)や「PMDD」(月経前不快気分障害)

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◻︎「PMS」と「PMDD」とは?

「PMSは、月経前、3〜10日の間続く精神的・身体的症状で、月経開始とともに軽減もしくは消失するものです。特に、精神状態の症状が強い場合はPMDDとされています。

PMSやPMDDは、ホルモンの変動、排卵後に分泌される黄体ホルモンが大きく関わっていると考えられています。排卵後から次の生理までの約2週間は、 卵胞が黄体に変化し、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されて、体温が上がる時期。そういった影響もあり、月経のある女性の約70〜80%が月経前に何らかの症状を感じていて、5.4%は生活に支障がでるほどといわれています。

身体の変化としては、腹痛、頭痛、むくみ、お腹や乳房の張りなど。精神的な変化としては、イライラ、落ち込み、不安、不眠などがあります」(矢内原先生)

PMS、PMDDへの対策は?

生理前になると毎回イライラやカラダの辛さを感じるなら、まずは規則正しい生活を心がけることが大切です。栄養バランスのよい食事をとることや十分な睡眠をとることはもちろん、適度にストレッチしたり、運動したりしてリフレッシュしましょう。

ちなみに生理ラボでも、毎月ヨガ動画を配信中なので、下部のリンクからぜひチェックしてくださいね。

そして、具体的なPMSやPMDDの治療には、漢方や低用量ピルがあります。

◻︎漢方治療は?

「漢方は、排卵の働きを残したまま、つまり、黄体ホルモンを分泌させながら、症状を改善させることを目標とする治療で、漢方によって体質を改善することで、症状を緩和させるものです。

たとえば、気の巡りが悪く落ち込んでしまうならば“気うつ”、気が上行してイライラしてしまうときは、“気逆”と診断されます。ほかにも、“気虚”“お血”“血虚”“水滯”などがあり、その状態にあった漢方薬が処方されます」(矢内原先生)

◻︎低用量ピルの治療は?

「一方で、低用量ピルは、排卵をさせない、つまり、黄体ホルモンの分泌をおさえて、症状を改善させることを目標とします。

月経周期は、卵巣から分泌される2種類の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンにより成り立っています。でも、卵胞期、排卵期、黄体期と、この2種類のホルモンが変動することで、月経周期において辛い症状が引き起こされてしまいます。

低用量ピルは、この2種類の女性ホルモンの量を調整することで、排卵を起こさないようにします。黄体期もなくなり、月経血の量も減るため、ピルを内服した方の多くは、PMSも月経困難症も軽減することが期待できます」(矢内原先生)

◻︎低用量ピルを処方された場合の注意点は?

「ピルの副作用として、血栓症が出る場合があります。処方してもらう場合は、血液検査や超音波検査を、医師の指示通り定期的に受けておくようにしましょう。

また、ピルには、保険または自費、一相性または三相性など、適応や種類がありますので、主治医の方とよく相談し、自分の症状に合ったピルを選びましょう」(矢内原先生)

また、矢内先生によると、漢方や低用量ピルによる治療の大きな違いは、「排卵があるか、ないか」。つまり、治療の選択をするときにポイントとなるのが、「服薬中に妊娠したいかどうか」なので、それぞれのライフプランに合わせた治療を選びましょう。

生理と深い関係のあるPMSやPMDD。ついついイライラや辛さを我慢してしまい、大切なパートナーや家族との関係を損ねては元も子もありません。

今回紹介した方法がすべてではなく、自分自身に合った最善のケアを見つけるためにも、心配なことがあれば、一度婦人科の先生に相談してみるといいでしょう。

まずはPMSやPMDDのさまざまな症状をはじめ、女性のからだのメカニズムを知ること。そのうえで、得た情報を家族やパートナーとシェアし、自分に合った適切な対策をすることで、少しでも気分よく生理期間を過ごせたらいいですよね。

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